WORLDWIDE 日本の当たり前を世界各地で

納期厳守は当たり前のことであるが、いかなる理由があろうとも、スケジュール通りの納品を求められる取り扱い品がある。遅れはもとより、早過ぎてもいけない。それが舞台関連装置だ。
プロジェクト部イベント課のチームをまとめる今村は、次のように語る。「日本では時間厳守は当たり前。しかし、それを文化や慣習の違う海外でも当たり前のように行うことは想像以上に難しく、大変な労力とノウハウが必要になります。」
長年にわたり、世界の各地でイベント案件の取り扱いを続けてきたケイラインロジスティックスは、それぞれの国や地域におけるローカルな事情を知り尽くしており、急なイレギュラーにも即対応可能だという。

舞台セットの組み立てには、大道具さんだけでなく、舞台監督、照明部、音響部など多くのスタッフが動く。そしてその先には、劇場へ足を運ぶ世界中の舞台ファンがいる。決して迷惑をかけることは許されない。
今村が一番やりがいを感じる瞬間は、時間通りにコンテナ、航空貨物の搬入・搬出が出来たときだと言う。ただし、満足感に浸れる時間はそれほど長くはない。一つの任務完了は、次の公演に向けた輸送のスタートだからだ。