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プロジェクトストーリー

PROJECT STORY 01

  • 吉田 万里奈
    2013年入社
    営業第一部 京浜営業所
  • 寺田 茂昭
    1998年入社
    営業第一部 京浜営業所

PROLOGUE

既存顧客でもある、
さる自動車メーカー様のタイ向け
設備輸送プロジェクト。

タイ・バンコクにある既存工場内に新設されたエンジン工場に、全5ライン、170基の設備一式を、約7ヶ月間で積み出す大型案件である。当プロジェクトは、始動直後からクリアすべき課題の連続であった。SOP(生産開始)は絶対厳守。出荷のデッドラインが決まっている中、当初の計画が大幅に崩れていく。「どうスケジュールを引き直しても間に合わない。」プロジェクトリーダーである寺田の焦りは徐々に募っていった。

EPISODE01

2015年2月、5人の若手メンバーが寺田のもとに招集された。受注に際して、荷主様から「1ラインあたり1名の実務担当者をつけて欲しい。」との要求があったためである。早速、寺田を総責任者とした「設備輸送プロジェクトチーム」が編成された。チームの主な役割の中には、プロジェクト全体の日程管理、設備メーカーとの出荷調整なども含まれていた。これらは本来、メーカーが主導する領域であり、業界では異例のことである。

一方で、急遽招集された5人に豊富な実績があるわけではない。吉田もその一人だった。それまで担当していた航空輸入から今回の海上輸出へ。入社後2年間で培った現場ノウハウは、ある意味、ここでは役に立たない。「初めてのことばかりでしたが、先方様より評価をいただいているKLLグループ。その一員としての使命感と責任感が、私たちの原動力になりました。」

EPISODE02

今回のプロジェクト成功の鍵は、日程管理と言っても過言ではない。しかしながら、設備メーカーによる生産遅れ、工場のレイアウト変更に伴う設備の仕様変更が相次ぎ、船積み条件等の大幅変更を余儀なくされた。しかも、当初は全設備の横浜積みを前提としていたが、設備メーカーの要請により、神戸積みの準備も進める事態となった。

吉田をはじめとするチームのメンバーは、税関への特別な手続きを実施すると共に、社内のスペシャリストの助けも借りて通関を始めとした手続きのスピードを劇的に短縮。最終的に120件を超える出荷を手配することになるが、不積み、次船への延期等の事故、荷役での事故はゼロという大成功を成し遂げた。決して神がかり的なことではない。着地側であるKLL THAILANDも含めた、まさに総合力の勝利だった。

EPISODE03

先日、当プロジェクトへの表彰が行われた。メンバーたちの表情は皆、達成感に満ち溢れていた。寺田:「まだまだ学ぶことばかり。毎日が新しい発見ですね。」吉田:「もの凄く成長した自分を感じます。この経験は、これからの自分に不可欠なものとなりました。」

最後に寺田は、こう語った。「単にモノを運ぶ仕事という感覚は無いですね。荷主が心を込めて作り上げたモノを、それを必要としている人々の元へ安全確実にお届けする。言うなれば、人々の想いを繋いでいく仕事なのかなと。」それは、吉田のこの言葉に集約されるのかも知れない。

「もっと世界と繋がりたい。」

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