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- KLLが世界で運ぶもの
“K”LINE LOGISTICS What to carry
KLLがこれまでに世界で行ってきた
特徴的なプロジェクトをご紹介します。
学生のチャレンジを支えるものから国の取り組みまで、
どんなに困難な貨物でも、
「絶対に目的地まで届ける」という想いで
成し遂げた取り組みたちです。
“K”LINE LOGISTICS What to carry
KLLがこれまでに世界で行ってきた
特徴的なプロジェクトをご紹介します。
学生のチャレンジを支えるものから国の取り組みまで、
どんなに困難な貨物でも、
「絶対に目的地まで届ける」という想いで
成し遂げた取り組みたちです。
「オーストラリアで開催されるWorld Solar Car Challengeに出場したいので本学のソーラーカーを運んでもらえませんか?」
このご依頼が本プロジェクトの始まりでした。
課題となったのは、多数の輸送規制対象品と物流の知識がない学生たちに分かりやすく段取りを伝えること、そして生態系の保護を重要視する豪州での厳しい検疫を遅滞なくパスすることでした。
プロジェクトを始めるにあたり学生に作成いただいたリスト。専門用語や略語は一般的な言葉に置き換えながら打ち合わせを重ねました。検疫対策としては、事前に現地法人含め各所から情報を入手し、出港前にすべきことを検討。さらに、輸送手段の選定から豪州到着後の引き渡しまでの流れをプロジェクト全体で構築していきました。無事に出港したものの豪州到着時にはやはり検疫の網に。大会主催者や現地法人と連絡を取り、ようやく引き渡しとなりました。
大会初日、学生たちの夢を乗せたソーラーカーがスタートラインに立ち、喜び楽しんでいる学生からの報告にようやく安堵したのを覚えています。
今回のプロジェクトを経て、KLLのSDGsに対する姿勢を示すことができたこと、お客様と共にゼロから輸送を作り上げられたことは大きな財産となりました。このプロジェクトに関わることができ、嬉しく思います。
陸上風力発電のブレードやタワーを吊り上げ、組立てに使用される部品の「治具」を中国・上海まで輸送するというプロジェクト。依頼内容は、北海道の道北地方の5つの地域に滞留しているコンテナ(約120本)と治具類を稚内港に集結させ、本来であれば半年以上かかる中国への輸送を、1~2ヵ月以内に実施したいというものでした。
しかし、真冬の稚内港は刻々と天候が変わるため、荒れる海や暴風雪の中での作業は非常に厳しいものになりました。このような過酷な気象条件により本船が予定通り着岸することが出来ず、4日間もの間、沖合で本船を待機させることになりました。予定していた船積み立会いでは港へ訪れても、どうすることも出来ず、担当者2名で東京⇔稚内と入れ替わり、現場の様子を随時確認、船会社や荷主様と密にコミュニケーションを取ることで、船積みが開始されてからは大きな遅延もなく無事に船積みを終えることが出来ました。KLLにとって、厳しい海象条件での船積みは貴重な経験(財産)となりました。また、このプロジェクトを無事に達成出来たことで、荷主様からも信頼を頂き、良好な関係構築が出来ております。
ODA(政府開発援助)案件として、2017年からお客様と鉄道車両の輸送計画を立てて準備を進めてきました。
足掛け3年、2020年夏に漸く実輸送を迎えて第一編成を出荷、無事に完了。続いて年明け2021年序盤の第二編成出荷時、ミャンマー側での許認可の問題で船積み前日に船積みをキャンセル。ここから大きく潮目が変わってしまい、その翌日、ミャンマーで軍事クーデターが勃発。結果、第二編成の車両は船積みが出来ない状態となりました。船積みを待つ間、新型コロナのパンデミックの影響もあって海上運賃が暴騰。クーデターの一応の鎮静化を待って1年後の2022年に船積みを行うことで再スタートを切りましたが、暴騰を続けた運賃の交渉が大変難航するなど紆余曲折を経て、漸く第二編成の船積みを迎えた正にそのタイミングで今度はロシアのウクライナ侵攻が勃発。今度は燃料が暴騰し、、、お客様の理解を得るのが大変難しいプロジェクトになりましたが、グループ会社内の専門家からのアドバイスや助け舟などにも支えられ、経験したことのない厳しい交渉を経て何とか残りの車両を船積みする事が出来ました。
当社にとっては鉄道輸送もチャレンジングな試みでしたが、複合要因で困難な状況に陥った今までにない交渉もチャレンジングでした。関係者全員がそれぞれの立場でそれぞれの苦難を乗り越え苦労しながら輸送した車両が、行く行くはミャンマーに暮らす人々の希望となることを願って止みません。
依頼されたのは、KLL USA COLUMBUS営業所ではまだ実績がなかった「コイル材のエアチャーター」による輸送プロジェクト。チャーター機で輸送を行うには、クライアント様から指定されたコイル材を航空機に搭載可能な安全基準に加工し、さらに梱包の仕様についても調整する必要がありました。また、チャーター機の離着陸時には、メキシコとアメリカの空港局からの認可の取得をタイムリーに行わなければなりませんでした。
そこで、スムーズな輸送を実現するために、発生しうるリスクをすべて洗い出し、関係各所との調整を実施。着地空港となったアメリカのリッケンバッカー国際空港では、現地の担当官からの認可を得て、保税区域内までチャーター機を移動させ、着陸直後に立ち会いを行うことができました。そうして、お客様による着荷の確認、航空機からの荷卸し、空港ターミナルからトラックへの積載までを目の前で見届け、アテンドさせていただきました。今回のエアチャーターの手配を通じて、新たなノウハウをKLLに蓄積することができました。「KLLはコイル材のエアチャーターサービスを提供できる」という礎を築けたのではないでしょうか。
依頼内容は、「F1マシンのShow Carと、チームのブースに設置する展示品を輸送してほしい」というもの。しかし、クライアントの担当者様が外国人であったため、輸送に関するやりとりの際には、言葉の壁や価値観の違いも考慮しながら、すり合わせる必要がありました。また、わずか2週間で輸送を完了させなければならないというタイトなスケジュールであり、日本グランプリ開催期間前後の2週間の間は、クライアント様と共に常にサーキットで待機しなければなりませんでした。さらに、Show CarのSet, Brush upは各チームから厳しく指定があり、それらの作業もKLLで請け負っており、輸送以外の要望にも応える必要がありました。
こうしたいくつかの課題を乗り越えるために、KLLは、根気強く彼らとコミュニケーションを取ることに注力し、フォワーダーだけでなく、委託業者や社内のカスタマーサービス、通関担当者とも密な連携を取り、徹底的に確認を行いました。そうして、F1日本グランプリという晴れ舞台を支え、ファンの方々にも喜びを提供することができたことを誇らしく思います。今回のプロジェクトで、クライアント様からの様々な依頼に柔軟に対応することを通じ、社内の対応力のさらなる強化にもつながりましたが、それ以上に、クライアント様から30年以上に渡って任せていただいているという信頼を、今回のプロジェクトでも裏切ることなくご期待に応えられたことは、非常に喜ばしいことです。