CROSS TALK
営業 × 実務手配
座談会

確かなつながりが、
KLLの品質を生み出す

目的地に期日までに貨物を届ける。これは、物流にとって当たり前のことです。しかし、その裏には何人ものプロフェッショナルが動いています。しかし、そこにはお互いへの信頼から生まれる確かなつながりが必要です。ここでは、営業職、業務職、CS(カスタマーサービス)職が集まり、普段の仕事や関わり合いについてご紹介します。3名の会話から、KLLで物流が手配されるリアルを知ってください。

MEMBER

持山 世衣子 営業第三部 営業二課
2008年入社 課長代理

大学の先輩が通関士として働いていたことから、フォワーダーに興味を持つ。海外に行くチャンスが多く、川崎汽船のグループ会社であるという点が決め手になり入社。

宍戸 綾子 営業第一部CS課
2005年入社 課長

業務で外国語を使用できるチャンスが多く、自分自身の成長につながると考え、KLLを志望。同世代の社員が既に男女問わず活躍し、とても充実しているように見えたことが入社の決め手に。

根本 祐輔 航空業務部 輸出混載課
2009年入社 課長代理

海外で働ける機会のある企業を検討し、海外拠点も多く、若手社員が活躍している雰囲気を感じ取れたこと、会社全体で物事に取り組んでいる印象を受けて入社。

STORY 01

プロフェッショナルとして担う、それぞれの仕事内容

根本
私は現在、業務職として航空業務部の輸出混載課に所属しています。簡単にいうと、各航空会社に対してスペースの予約をしたり、運賃の確認、見積りを取ったりなど、営業・CS(カスタマーサービス)・航空会社との間を持って調整を行うなどが、主な仕事内容です。
宍戸
仕事をする中で特に難しい部分ってどういうところですか?
根本
KLLは各航空会社から一定量のスペースを確保していただいており、そのスペースにお客様からお預かりした貨物をどのような組み合わせで混載をするのが最適かを、考えて手配をすることですね。一番大事なのはお客様の貨物がスケジュール通りに現地に到着することですが、この貨物の組み合わせによってKLLの利益額も変わってくるんです。上手く組み合わせればコストを下げることができ、その分利益も上がってくるということになります。
持山
私は営業職として、主に民間の航空機関連製品や、空港や官庁へ納める航空機関連製品の輸送業務に携わっています。
根本
取り扱うのは旅客機だけではないところが、航空機関連の製品の取り扱いが多い、持山さんの部署のおもしろいところですよね。
持山
ビジネスジェット機や民間貨物機、軍用機として偵察機や多用途支援機、ヘリコプターも含めて様々な航空機が存在しますからね。また、取り扱う製品によっては、非常に大型の貨物もありますので、輸送方法やルートに関する知識が必要になるため日々勉強中です。
宍戸
私は、CS(カスタマーサービス)職として、営業職の方が受注したその後の手配を引き受けるというようなイメージです。それこそ根本さんのいる混載課だとか、トラックの手配で集荷を手配したりだとか、その他では輸出の通関の書類を準備したりなど、お客様と社内の関係各所の窓口で間を取り持つような仕事です。

STORY 02

確実に貨物を届けるための滞りない流れ

宍戸
私たちの通常の関わりをもう少し具体的にお話しておきましょうか。まず、営業職である持山さんがお客様から航空輸出の貨物の依頼を受けて見積りを出す。受注が決まれば、私たちCS(カスタマーサービス)職が様々な手配を進めていくことになります。例えば、輸出のご依頼をいただいたとすると、まずお客様の貨物をピックアップ(集荷)するため集配課に依頼をしてトラックを手配します。その次にお客様から輸出に関する書類をいただいてKLLの基幹システムに入力し、さらに貨物の重量やサイズなども教えてもらい…
根本
そのあたりからですかね、業務職への依頼が来るのは。大まかな物量が分かり次第、それにそって最適な航空機のスペースを確保して、フライト予約を行うためにAir Waybill(航空貨物運送状)を作成していきます。それが完了したら次は通関ですね。
宍戸
そうです。そして、通関許可になったら航空会社へ貨物を引き渡して、フライトが出発です。その後、私は着地側のKLLの現地法人に「こういう貨物が届くので、後、お願いします」ということで書類を送り、到着地側は輸入通関の準備をすると。輸入者と確認を取って、輸入通関が終えたら貨物を配達して、一連の流れが終了となります。
持山
そうですね。大体そのような流れになることが多いです。ただ、緊急を要する場合もあります。私たちが携わる航空機関連の仕事には、「AOG」という言葉が存在します。「AOG」とは「Aircraft On Ground」の頭文字を取ったもので、「本来上空になければならない航空機が地上にある」ことを意味します。つまり、何らかの機材トラブルにより運航ができないということであり、このAOG時の出荷依頼はイレギュラーで緊急性の高いものとなるのです。そうなると、私は直接根本さんへ連絡をします。
根本
「AOG」と聞くとドキッとしますが、その他にも見積りをつくる時なんかも、私たちに直接連絡をくれますよね。
持山
お客様にスピード感を持って金額を伝えたい時は、そうしていますね。宍戸さんたちCS(カスタマーサービス)職を挟まずに根本さんへ確認の連絡を入れています。

STORY 03

つながりが必要だからこそ、意識すること

根本
混載はそうした見積り依頼やスペースの確認などが営業の方から来るため、各航空会社から来る様々な情報をしっかりと整理して、最悪のケースを考えて動くようにしています。例えば、連休中だと旅客手荷物が多くなってしまって、それに貨物のスペースが取られてしまい、載るべきだった貨物が載らないということもあり得ますからね。
持山
根本さんは、いつもそのように考えてくださって情報をくれるので大変助かっています。
根本
とんでもないです。やはりこの仕事はコミュニケーションが大事ですから。相互認識をしっかりしておかなければ、最終的にお客様にご迷惑をおかけすることになってしまいますからね。
持山
また、私はCS(カスタマーサービス)職である宍戸さんには、なるべく一回で正確なご指示をするように意識しています。混載・通関・倉庫・配送チームとのパイプ役になってもらうので、後からあれもこれもと変更になると、CS(カスタマーサービス)職の方はすごく大変なんですよね。なので、ここは絶対聞かれるなというところを事前に確認するのと、あまり曖昧な情報は投げないようにしています。もし、分からないことがある場合は、「ちょっとここはこうなるかもしれない」と相談するのですが、その際には宍戸さんからアドバイスもいただけるのですごく助かっていますし、頼りにしています。
宍戸
頼りにしていると言ってもらえると嬉しいですね。持山さんの指示は分かりやすくて、すごくこちらを気に掛けてくれているんだなと感じています。こちらこそ助かっていますよ。一方で、私は根本さんに問い合わせをすることが多いのですが、必要な情報は全部そろえてから相談するということを心掛けています。
根本
宍戸さんからの依頼はとても分かりやすいので、すぐに回答することができるんですよ。フォワーダーの仕事は時間勝負のところもあるので、極力シンプルで分かりやすい情報交換は必要不可欠ですよね。

STORY 04

良質な関係性がKLLの強みになっている

根本
業務職である私は、お客様と接する機会がほとんどありません。そのため、お客様の温度感やどれだけ急いでいるだとか、どこに重きを置いてこの出荷をKLLに依頼してくれているとか、そういった情報は全く知り得ないところなんです。なので、そのようなところを考えつつ、混載課としての意向も汲みつつ調整していただける、宍戸さんと持山さんのことはすごく頼りにしていますし、信頼を置いています。
持山
営業職は幅広く色々なことを知っておく必要あるため、そのすべてを深く知ることはなかなか難しいんですね。だから、専門的な知識を持っている根本さんの情報は欠かせないものになっています。私が知らない事例もたくさん知ってくださっているので、これからもぜひ教えてほしいと思っています。
根本
もちろんですよ。お互いを助けるように協力し合うことが、フォワーダーには重要ですからね。
宍戸
根本さんの言うとおりです。だから、KLLの社内は普段から仲がいいんでしょうね。後は、お二人ともすごくフットワークが軽いですよね。私たちは色々な人に回答をしないといけないので、それが本当に助かっているんですよ。
持山
特に航空貨物は緊急輸送が多いですからね。聞かれたことはなるべく早く回答し、聞く場合は早く回答をもらえるように情報をきちんと整理する。そう皆が意識しているからこそ、お客様に高品質なサービスを提供できているのだと思います。
根本
そうだと思います。これからもその姿勢を貫いていきたいものですね。
宍戸
人間なので、「面倒だな」と思うこともあると思いますが、まずはトライしてみてから考えられればいいですよね。また、当社はジョブローテーションでそれぞれがお互いの業務を知っているということもプラスになっているんでしょうね。だから、良質なコミュニケーションができるのだと思います。
持山
そうやって強くコミュニケーションを取っていけば、お客様のご希望に沿って、円滑に・安全に輸送ができる。それが一番大事ですよね。これまで培ってきたこの関係を強みにして、これからも皆でKLLを成長させていきたいですね。