現地のナショナルスタッフ
とともに、
次につながる
機械設備を

K LINE LOGISTICS (VIETNAM)
HANOI HEAD OFFICE
2015年入社 / 外国語学部 英米学科 卒
佐藤 摩波 MANAMI SATO

PROFILE

幼い頃から英語を学び、大学では英語や英語圏の文化を学びながら、半年間イギリスでの語学留学も経験。就職活動では、そうした英語のスキルを活かせる仕事を探し、比較的早い段階で海外駐在のチャンスがあったことが、KLLへの入社の決め手の一つになった。その中で、すでに女性に駐在員がいたということも入社への後押しとなる。

現在の仕事内容

入社後は、本社で航空輸出のCS(カスタマーサービス)を2年半ほど経験しました。その後は、立川営業所へ異動。2年間の営業活動と2年半ほどの出向経験を経て、ハノイで駐在することになり、現在は現地で営業活動を中心に行っています。まずは、ハノイ市とその周辺のベトナム北部で工場や事務所を構えられている日系企業のお客様を訪問。そこで、現状の物流・ご要望や問題点の聞き取りを行い、ナショナルスタッフと相談して当社サービスをご提案するという流れです。受注が決まれば、ナショナルスタッフの方々と一緒になって、輸送の段取りを行います。その他には、日本や各国からもらう、ベトナムからの輸送に関する料金や規則、問い合わせについての調査や案内なども行っています。

STORY 01

受注後に様々な問題が発覚

ハノイに赴任して半年が経ち、ようやく業務に慣れてきた頃、普段からお付き合いのある機械専門商社の担当者の方から「機械設備」の輸入手配をやってほしいというご依頼をいただきました。それは電子関連の機械であり、私たちが担当することになったのはハイフォン港に貨物が到着してから以降の作業で、通関、配送、納入、据付です。私は機械設備の手配に慣れていたわけではなく、少し特殊な部分もありましたが、はじめは特に難しいと感じるプロジェクトではありませんでした。そのため、見積りをお出ししてから受注が決定するまでは、順調に進んでいきました。機械専門商社の担当者の方も、その先のお客様も日系の企業であり、ご担当者の方々もすべてが日本人だったため、話し合いもスムーズでした。
しかしながら、私たちだけで話を進めてしまったのがよくありませんでした。その「機械設備」を入れる先の工場で働くのは現地の方々、その方々とコミュニケーションが取れていなかったために、受注後に様々な問題が浮上してきました。

STORY 02

現地には現地のやり方がある

受注が決まった段階で人員の手配をしたり、必要なものを購入したりなど、私たちは見積りに沿ってすでに色々な準備を進めていました。ただ、実際に納入作業をするとなると、現地の工場の方々とすり合わせをしなければなりません。そこで、今まで話に出ていなかった条件が次々と要望として上がってきたのです。
例えば、納入・据付に使用するフォークリフトやクレーンなどを一つひとつ事前に登録しなければならなかったり、手配する人員の方々に事前研修を受けさせなければならなかったり…。もはや実際に納入する機械設備を出荷するタイミングでしたので、新たな状況に対する準備期間はほとんど残されていませんでした。これは私たち日本人が、現場のベトナム人の方々と充分なコミュニケーションが取れていなかったがために起こってしまったこと。お客様と現地の工場の方々とのすり合わせが足りておらず、実際の現場の声を拾い切れていなかったのです。

STORY 03

KLLナショナルスタッフの力強い後押し

正直なことを言うと、納期が間に合わないかも…と諦めかけてしまうこともありました。しかし、その機械専門商社様との関係性をよりよいものにしたいという想いがあったことに加え、機械設備の輸入・据付までを行う実績を作りたかったという想いが強かったことが、このプロジェクトを進めていく原動力になったと思います。この時に助けになったのは、KLLのナショナルスタッフのマネージャーの存在です。その後、納入をする工場のベトナム人スタッフの方との交渉ごとの間に入ってくれ、色々な調整を行ってくれたおかげで、何とか無事にプロジェクトを終えられることができました。
このプロジェクトで学んだのは、ベトナム人スタッフだからこその人間関係でできている仕事があり、私たちはその部分にも気を配りながら手配をしなければならないことです。いくら日系企業同士でのお仕事とはいえ、実際に手を動かして作業をするのは現地の方々です。だからこそ、先方のベトナム人スタッフの方のご意向や現場の方々しか把握できていない実情を聞き取ることも重要であることが分かり、海外で仕事をやっていくための重要な力を一つ身につけられました。

ある1日のスケジュール

8:30
出社してメール・当日にすべきことを確認。日本からの問い合わせ対応。
10:00
午後の訪問先についての情報収集、前回の面談内容の復習など。
12:00
上司と会社近辺で日本食やベトナム料理をいただく。
13:00
訪問先へ出発。ハノイ市内であれば30分程、市外の工業団地であれば1時間程。
14:00
顧客訪問をして、ヒアリングおよび情報交換。
16:00
帰社後、メールチェック、訪問結果に対して問い合わせや見積確認。その他手配している出荷のトラッキングなど。
18:00
翌日の顧客訪問の準備をして帰宅。

今後の目標

これからは、もっと安心してフォワーディング業務をお任せいただけるように、ナショナルスタッフや協力会社の方とのコミュニケーションの部分を強化していきたいと考えています。また、現在、ベトナムに拠点を構えている物流会社の多くは、設備輸送や納入・据付の部分に専属チームを置いていることがほとんどです。それだけ需要があるということなのですが、KLLではまだまだそのノウハウが足りていない部分もあります。しかし、それを伸びしろと捉え、様々なことを勉強しながら大きく成長させていきたいと思っています。そしてゆくゆくは、新しい工場が建設される際などに、そこで使用する機械設備一式を手掛けられるようになりたいですね。